H4で録音した後,PCに転送して編集や加工を行う.そのとき
いくつかのフリーウェアとH4付属のCubase LEを活用すれば
たいていの処理ができてしまう.

録音データの基本的な編集作業では,市販ソフトの購入などの余計な
出費は考えなくていい.より便利で高機能なものが必要になったときに
あらためて検討すればいい.

まず,録音した*.wavファイルから不必要な部分を削除したり
必要な部分のみを抜き出すときには,TWEというフリーウェアが便利.
見た目は古いもののシンプルで使いやすい.
切り貼りで音質が変化することがないので余計な心配をしなくていい.

Yamaha TWE (Win/Mac両対応)
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/dl/utility/twe/



- 16/24bit,44.1kHz/48kHz/96kHzのwavファイルの編集に対応.
  Zoom H4で録音したwavファイルはすべて扱える.(mp3はダメ)

- Zoom H4の録音ファイルの不要部分をカットしたり
 必要な部分をつなぎあわせることができる.
 切り貼りに限ってはTWEはシンプルで使い勝手がいい.

- 切り貼り以外の機能はAudacityに対して見劣りがする.
 他の機能はあまり精度がよくないので使わないほうがいい.

次に,素材の音量を揃えたり音質を変化させたいときはAudacityという
フリーウェアが便利.浮動小数点演算を採用しているので,
音の変化を伴う作業では音質的に有利だ.
波形編集ソフトと本格的DAWの中間に位置する独特の構成をもつ.

Audacity (Win/Mac両対応)
http://audacity.sourceforge.net/



- 浮動小数点演算エンジン搭載のマルチトラック対応DAWソフト.
- ボリュームエンベロープの描画によるミックス操作に対応.
- VSTエフェクト対応.
- mp3の直接読み込み・書き出しに対応 (要オプションファイル)
- サンプルレート変換時の高品質なリサンプリング.
- 24bit→16bit時のディザリング機能.
- MIDI機能は無い.VSTiにも対応していない.

こうして編集・加工済みの素材を並べてひとつの作品に仕上げたいときは
H4に付属するCubase LEの出番となる.

Cubase LEは,Steinberg Cubase SX1 (2002年発売)の機能を制限した
廉価版DAWソフトウェア.使いこなせば何でもできてしまう.

しかし,市販されていないOEM版の製品ということで情報が少なく,
使いこなしが難しい.高機能を活かすには工夫が必要だ.

Steinberg Cubase LE (v1.0.10)



- オーディオ48トラック,MIDI64トラックのDAWソフトウェア
 (音声トラック数はステレオ時にモノラル換算で96トラック)

- Cubase SX1 (2002年発売)の機能に制限を加えたもの.

- 主な制限は次のようなもの
  1.オーディオ・MIDIトラック数に制限がある.
  2.VSTi(VSTインストゥルメント)の同時使用数が2つまで.
  3.VSTは各トラック2つまで.プラグインディレイ補正なし.
  4.同時録音入力が4モノ/4ステレオまで.
  5.32bit浮動小数点演算オーディオエンジンを搭載しているが
   浮動小数点形式の録音ファイルは作れない.(最大24bit/96kHzまで)
  6.MIDIのステップレコーディングがない.ドラムエディタがない.
  7.外部同期はMTCとVST System Linkのみ.

- その他の情報など
  Cubase LEの仕様 (SX/SL/SEとの機能比較)
  Cubase LEのバージョン履歴

- Zoom H4に付属するバージョンは 1.0.10.110.

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